2024年11月15日（金）、ベトナム・ハノイの日越大学にて、ベトナムと日本のビジネスデザイン交流イベントを開催いたしました。

本イベントでは、4名の講師による、日本のビジネスデザイン開発とベトナムのデザインの現状に関する講演を行いました。

ベトナム企業のデザイナーや、ソフトウェア開発者、大学教授など約63名が参加され、日本のデザインメソッドである「体験設計」を推奨する第一歩となりました。

【当日の講演プログラム】

■“User Experience in Applied Arts Products”（『応用美術製品におけるユーザー体験』）/
　 Vdesign R&D JSC 代表　 NGUYEN HUY BIEN

■“Survey and evaluation in experience design”（『体験設計における調査と評価』）/
　 HCD YOROZU Consulting 代表　早川 誠二

■“Design Management and Experience Design in the VUCA Era”（『VUCA時代のデザイン経営と体験設計』）/
　 y2.DesignConsulting　代表　上田 義弘

■“Interfit experience design for business creation”（『ビジネスデザインのための体験設計とは』）/
　 ホロンズ株式会社 代表取締役　髙橋 克実

※セミナーの詳しい概要はこちらをご覧ください。

急激な経済成長をするベトナムでは今後、さまざまな分野で革新的なオリジナル製品のデザイン開発、生産、販売が期待されます。

現在、ベトナム国内におけるデザイン教育はアート系やシステム系に偏っており、総合的かつ先進的な「ものづくり」のためのデザインは、これから本格的に発展していくと考えられます。

今回のセミナーは、日本のデザインメソッドである「体験設計」の共有やデザイン交流を通じて、両国のビジネス開発力を高め、革新的な開発の全工程をデザイン思考で管理することを推奨し、その実践を促すことを目的としています。

ベトナムに今後、海外の模倣ではない新たなオリジナル製品を国内及び国際社会へ提案できるような新しいデザイン文化が生まれることを期待します。

また、セミナー後に開催しました懇親会では、ベトナムの伝統的な料理とお酒を楽しみながら、講師と参加者とが直接交流しました。

「体験設計」をベトナムのデザイン分野にどう応用するか、今後の両国のビジネス交流の方法など、活発な意見交換が行われ、リラックスした雰囲気の中での交流となりました。

セミナー参加者からは、「日本とのつながりができて嬉しい」「体験設計という新たな考え方を学べた」など好意的な感想が寄せられました。

また、本セミナーの主催者であるホロンクリエイト代表取締役・幾原は「現地でネットワークを築くことができた」と述べ、ホロンデザイン代表・CAN VAN HIEPも「ベトナムのパートナー企業ができ、ビジネス展開への第一歩となった」とコメントし、本セミナーが有意義なイベントになったことが感じられます。

今回のセミナーを通して、技術革新が急速に進む現代においてベトナムには独自の開発の可能性と大きな発展のチャンスがあると、改めて実感しました。

今後も、日本とベトナムが協力してデザイン分野を発展させるため、セミナーやワークショップを継続的に開催してく予定です。

引き続き両国のデザイン交流を促進し、多くの方々が「体験設計」の価値を理解し実践する場を提供してまいります。

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